はじめに
労働安全衛生法に基づいて、常時50人以上の労働者がいる事業場では「安全衛生委員会」を毎月開催し、その内容を議事録として保存することが義務づけられています。
ところが、この「議事録作成」、意外と難しいんです!
私はいまだに苦手意識があります。。
「全部書き取るの?」「要点だけ?」「法律で決まっている形式はある?」と悩む人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、新人キャラ「メルちゃん」が登場し、ストーリー形式で 議事録をとるコツ をわかりやすく紹介させていただきます。

議事録って難しそう…私にできるのかな?
議事録の役割
議事録は「委員会で何を話し合ったか」を記録するだけでなく、
- 会社としての法令遵守の証拠
- 改善策の履歴
- 労働者への情報提供
という重要な役割を担っています。
もし労基署の監査が入ったとき、議事録がなければ「委員会をやっていない」と判断されることもあります。
重要なことなので、できたら先輩・上司の方は確認し
ダブルチェックの体制を整えると更にGood!!🐶
議事録の基本項目
最低限押さえておきたいのは以下の通りです。
- 開催日時
- 開催場所
- 出席者(役職も)
- 議題
- 議論の要点
- 決定事項・今後の対応
- 次回開催予定
これを押さえておけば、法律上も実務上も安心です。
うちの
会社では更に「月間目標」を共有させていただいてます!
これをすることで更に安全意識が高まりますよ♪
例)8月の月間目標は猛暑が続くので「熱中症」に気を付けましょう!
ストーリー:メルちゃん初めての議事録
ある日、安全衛生委員会の事務局担当になったメルちゃん。
「今日から議事録お願いね」と突然言われ、頭が真っ白に。
会議中、みんなの発言を一生懸命ノートに書き込むけれど、追いつかない。
終わったあとに見返すと、何が重要で何が雑談だったのか分からず大混乱…。
そこで先輩がアドバイスしてくれました。

全部書こうとしてパニックになっちゃった…どうすればいいの?
コツ①「全部書かない」
議事録は逐語録(会話を全部書く)ではありません。
要点だけをまとめるのが正解です。
- 「誰が」「どんな意見を言ったか」
- 「最終的にどう決まったか」
この2つがあれば十分です。

やっていくうちにタイピングも自然と早くなるから心配しないで大丈夫♪
コツ②「会議前にフォーマットを用意する」
白紙にメモを取るより、あらかじめフォーマットを作っておくとスムーズです。
例:
- 開催日時:____
- 出席者:____
- 議題1:____(要点・決定事項)
- 議題2:____(要点・決定事項)
- 次回開催日:____
こうして枠を決めておくと、埋めるだけで完成します。
これするだけでも、全然違います!!
また、各項目は余白を多めに設けることで更に安心して書くことができます!
コツ③「決定事項を明確に」
議事録の一番大事な部分は「何を決めたか」です。
「話し合ったけど結論なし」といった曖昧な記録は避けましょう。
たとえば:
- 「換気扇のフィルター清掃を月1回実施する」
- 「熱中症予防ポスターを休憩所に掲示する」
のように 行動レベルで明確に書くことが大切です。
先月の振り返りもできたら良いですね!
皆さんお忙しいので、進捗確認入れてあげるだけでも職場全体の安心感も高まります🐶
コツ④「専門用語を噛み砕く」
議事録は社員全員が閲覧する可能性があるため、専門的すぎる表現は避け、シンプルに書きましょう。
×「リスクアセスメントに基づきリスク低減措置を検討」
〇「危険を洗い出し、減らす方法を考える」
人間ってどうしても知識を会得したばかりだと、みんなに共有したくなってしまう生き物なんです…💦
そこをグッと堪え、不特定多数の方が閲覧することを意識しましょう♪
コツ⑤「終わったらすぐ仕上げる」
会議が終わってから時間を空けると、細かい内容を忘れてしまいます。
可能なら 当日中に仕上げて配布するのが理想です。
ただし、誤字脱字はあなた自身の印象にも影響するので見直しはマストです!

早めにまとめれば忘れないし、みんなにも喜ばれるのね!
業種別の議事録の工夫
製造業
- 機械設備の点検状況を簡潔に
- 労災やヒヤリハット報告を一覧化
建設業
- 現場ごとの安全対策を記録
- 気象条件に応じた対応を残す
医療・介護
- 感染症対策の実施状況
- 職員の健康管理に関する合意事項
オフィス・サービス業
- メンタルヘルス対策の取り組み
- 在宅勤務時の安全配慮
各企業によって、事情も異なるでしょう!
現状の課題を明確にした議事録にすると、もっと意味のある物になります!
会議終了後に関係部署にヒアリングすることも有効です!
その内容を補足として追記することで、より分かりやすい議事録になりますので
余力がある方は是非チャレンジしてみてください!
まとめ
安全衛生委員会の議事録は「法律で必要だから仕方なく作る」ものではありません。
職場を安全にし、みんなの健康を守るための大切な記録です。
新人のメルちゃんのように最初は戸惑っても、
- 全部書かずに要点だけ
- フォーマットを準備
- 決定事項を明確に
この3つを意識していただければ、どなたでも安心して議事録を作成できます♪
また、「議事録はお前新人なんだから毎月やれよ!」ではなく
ローテーションをするようにしましょう♪
司会進行等の役割もすることで、違う視点も得られ
結果的に議事録力もUPします!!👍
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是非ご活用ください♪
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